行動生態学研究室

糞由来DNAの解析手法に関する研究

研究概要

哺乳類の多くは、直接行動を観察することは難しいですが、糞を収集することは比較的容易なことがあります。哺乳類の糞から抽出したDNAの解析について、これまでの研究をレビューし、注意すべき点などをまとめました。

また、ヤクシカにおいて、DNA解析で個体識別などができる糞の条件について検討し、雨の影響によりDNA解析効率が落ちる可能性を示唆しました。

その他、ゴリラ、チンパンジー、カモシカ、タヌキ、ダイカーなど、糞DNAを用いた研究を進めていますが、研究で得られた成果については、他の研究トピック内で紹介しております。

関連業績

井上英治.非侵襲的試料を用いたDNA分析―試料の保存,DNA抽出,PCR増幅及び血縁解析の方法について― 霊長類研究 31(1): 3-18, 2015. 
Agetsuma-Yanagihara Y, Inoue E, Agetsuma N. Effects of time and environmental conditions on the quatdty of DNA extracted from fecal samples for genotyping of wild deer in a warm temperate broad-leaved forest. Mammal Research 62(2): 201-207, 2017.

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